風のなかの櫻香
5歳まで施設で育ち、奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に養女に迎えられた美少女・櫻香。中学生になった彼女の周りで、次々に不審な出来事が起こる―。
身を案じた尼僧・妙蓮に相談を受けた浅見光彦は、謎を追って鳥羽へ向かうが―!?
遷都1300年の奈良・尼寺を舞台に、人間の愛と業を描いた感動のミステリー。
書評
奈良の中宮寺をモデルにした尼寺が舞台。
尼寺の生活や、尼僧について丁寧に描かれていました。
施設から来たヒロインの櫻香の周りに不振人物が現れるようになり、光彦が呼ばれます。
この作品は、相続問題が絡んでおり、津和野殺人事件を思い出しました。
今回殺人は一人だけ。いつものように浅見が過去の出来事から推理していきます。
この作品は、やや軽いという印象を持ちました。
櫻香の性格の良さ、 奈良の魅力は伝わりました。