鏡の女
めったに贈り物など受けとったことのないルポライター、浅見光彦のところに大きなダンボールの包みが届いた。中味はなんと姫鏡台。差出人は浅見の初恋の女性、夏子だった。なぜ夏子は姫鏡台などを送ってきたのか?淡い初恋の思い出をたぐりよせるように、浅見は夏子の嫁いだ文瀬家の豪邸を訪ねるが…。
鏡の女新装版 (Joy novels) [ 内田康夫 ] |
書評
浅見作品の短編はごく僅かですが、「鏡の女」は、そのひとつです。
浅見の初恋の相手は「野沢光子」となっていますが、この作品では、「浅野夏子」です。
浅見の幼い頃の暗号遊びが、謎を解く鍵となった所は良かったです。
しかし、浅野夏子は可哀想な人生でしたね。
短編として、よくまとまっている作品だと思います。