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津和野殺人事件

ルポライター浅見光彦の母・雪江が巣鴨で殺人事件に遭遇した。被害者は山陰の小京都・津和野の旧家、朱鷺一族の長老・勝蔵。事件の真相を求めて津和野に向かった浅見を待っていたものとは?浅見光彦の推理が冴え渡る、旅情ミステリー。

書評

浅見シリーズの地名+殺人事件というタイトルでいちばん最初のものです。
津和野は、小京都と言われる所でとても魅力的な場所です。
私も何度か訪れたことがあり、愛着のある作品です。津和野の歴史、観光名所が生かされています。
この話は、名家朱鷺一族の後継者争いの話で、私は読んでいて横溝 正史の「犬神家の一族」を思い出しました。
プロローグは樋口母娘のエピソードから始まり、次第に殺人事件に絡んでいきます。
このあたりの構成もうまいと思いました。
初期の傑作の1つです。


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