トップページ > 書評 > 神苦楽島

神苦楽島

秋葉原で若い女性の不審死に遭遇した浅見光彦。事件の鍵は淡路島、拝み屋、民間信仰、牛頭天王・・・ 淡路島に向かった光彦の前に新たな殺人事件が。 そして、呪いは浅見にも? 官僚や政治家と大企業の癒着など妖しい陰謀うずまく淡路島を舞台に、信仰の意味を問う傑作ミステリー。


書評

2010年度の作品、2作目。この作品でようやく光彦は携帯電話を手にします。
今回のテーマは宗教。宗教にのめりこむと恐ろしい。その宗教のためには何をしてもいいと思う人間が出てくるからです。オウム真理教がいい例です。
神苦楽島という名の島だ出てくるのかと思って読みすすめましたが、神苦楽島とは淡路島のことだったみたいです。
この作品には、ある信仰宗教団体が出てきますが、やはり宗教団体にのめり込むのは問題だなと思いながら読み進めました。
確かに人を引き付けるオーラを持った人っていますよね。人は、自分より大きなオーラを持った人に従うのかもしれませんね。
人の願いとか呪いとか目に見えないものの力というのは確かにあると私は思います。 そんな事をこの作品に考えさせられました。
そして、この作品もいつもの浅見作品でした。
充分楽しめました。おすすめ。


上部へ / 書評 / おすすめランキング / 作品一覧