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隅田川殺人事件

母・雪江の絵画教室仲間である池沢英二が再婚することになった。 ところが結婚式当日、定刻を過ぎても花嫁の津田隆子は現れなかった。
隅田川の水上バスで式場へと向かう途中、船内から彼女の姿が消えたのだ。 数日後、築地の掘割で隆子らしき女性の死体が発見された。
雪江の依頼で、光彦は調査に乗り出すも、死体は別人。
しかし、被害者の口に銜えられたバッジが池沢の物とわかり、彼が容疑者に…。 被害者と池沢の関係は?消えた花嫁の行方は?錯綜する事件の真相に迫る浅見光彦自身にも死の影が…。


書評

浅見光彦シリーズは地方が舞台になりますが、この作品は東京が舞台です。 浅草が主に出てきます。
昔と違って寂れてしまった浅草。 浅草・隅田川に蘇ってほしいと池沢は話します。
花嫁が水上バスから突然いなくなるという不思議な出来事に光彦が挑みます。
また、この作品には『赤い雲伝説殺人事件』のヒロイン・小松美保子が登場します。
特徴として、終わり方がいつもと違っています。 その後どうなったかは想像できますが、もう少し犯行状況をわかりやすく書いて欲しかったです。
まずまずの作品ですね。


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